理想のVブレーキ(その4) [エンヂニアりんぐ]
さて、あれから2年以上経過しましたが、
私のブログ記事の中でもトップクラスの閲覧数を誇っているのが実はこのシリーズ。
前回作ったこのアダプターとXTRのパラレルリンクを殺してリジッド化したブレーキは、2年以上ほぼノーメンテで壊れること無く、最高の性能を発揮しています。
私と乗った人なら知ってると思いますが(あるいは動画でもわかるかな?)、私のチャリはブレーキ音がほとんどしません。
何故なら、フロントディスク+リアVブレーキだから。
・・・ですが、Vブレーキでも普通サンディングして乗ったら音するよね。。。
実は、リムブレーキのあの音って、振動で発生しているのです。
私のブレーキは、Vブレーキのピボットがベアリングで完全にガタが無く、さらにブレーキシューの前後方向の圧力の均一化、台座のたわみの低減などにより、本当にほとんど音がしません。
(※これらの解説は「理想のVブレーキ(その3)」にあります)
トライアラーの中には、あのリムブレーキの音が無いとイヤとか、中には「音フェチ」な人まで居るので(笑)、イヤな人も居るかも知れないけど、私は静かなバイクが好きです。
乗り方がドタバタしてては意味が無いんやけどね(汗)。
さて、そんな素晴らしいVブレーキに満足、、、しないのが、人間の性(さが)です(笑)。
実は、まだ妥協してやり残していることがあるのです。
Vブレーキがその構造上、宿命的に抱えていること。
それは、「ブレーキシューが回転運動すること」です。
それによって発生する弊害を極力抑える位置にVブレーキを取り付けるため、前回のアダプターを作った訳です。
しかし、実は一つ重要な部分に目をつむっているのです。
現在市場にあるトライアルフレームは、左右のマグラ台座間の距離は100mmのものが殆どです。
私のアダプターは、「マグラ台座の4本のボルトの下側2本と、Vブレーキのピボットが同軸」というのがポイントだったので、V台座のピボット間距離も100mmになります。
この時のブレーキシューの軌道を真上から見るとこんな感じ。
そうです、ブレーキシューはリムに対して垂直に当たるべきなんですが、かなり強烈な弧を描いて当たっているんです。
ちょっとした物理の話になりますが、この状態ではかなりのパワーをロスしていることになります。
ざっくり計算して、だいたい30%くらいロスしています。
解決策は簡単です。下のようにすれば良い!
でも、普通のVブレーキアームを使ったら、リムが太いからアーチが外に広がり過ぎて使えないよね。。。
ということで、下図のようなブレーキアームをワンオフで作れば解決!!
・・・めでたし、めでたし。
とは行きません!!
はい、これ、ホイールが入りません。リム幅よりも、左右のブレーキアーチ間の隙間のほうが狭いのでホイールを付けられないし外せません(笑)。
毎回ホイールを着脱する度にブレーキと台座を外さないと駄目です。
さらに、こんなに軸間が狭いとブースターが付きません(タイヤ、いやそもそもリム幅すら通過できない)。
さらに、スポークも干渉するかも知れませんね。
しかし、ブレーキシューの軌道の上ではこれが理想的な状態です。
ブレーキ性能だけを考えるなら、これが本当の「理想のVブレーキ」です。
つまり、整備性を思いっきり犠牲にしてしまう覚悟があるなら価値はあるかも知れませんね。
力学的な効率が良いので、ブースターが付かない欠点も問題ないかも知れません。
ただ、V台座変換アダプター、Vブレーキアーチは共に完全なワンオフになりますので、コストも凄いことになります。
私はこの部分では妥協をして諦めたのです。しかし他に誰かチャレンジャーが居たら是非作ってみて下さい。
でも、諦め切れない私は別の方法で解決する道を取ることにしました。
勘のいい方はその方法を知っているはずです。
詳細はいずれ。
では。
私のブログ記事の中でもトップクラスの閲覧数を誇っているのが実はこのシリーズ。
前回作ったこのアダプターとXTRのパラレルリンクを殺してリジッド化したブレーキは、2年以上ほぼノーメンテで壊れること無く、最高の性能を発揮しています。
私と乗った人なら知ってると思いますが(あるいは動画でもわかるかな?)、私のチャリはブレーキ音がほとんどしません。
何故なら、フロントディスク+リアVブレーキだから。
・・・ですが、Vブレーキでも普通サンディングして乗ったら音するよね。。。
実は、リムブレーキのあの音って、振動で発生しているのです。
私のブレーキは、Vブレーキのピボットがベアリングで完全にガタが無く、さらにブレーキシューの前後方向の圧力の均一化、台座のたわみの低減などにより、本当にほとんど音がしません。
(※これらの解説は「理想のVブレーキ(その3)」にあります)
トライアラーの中には、あのリムブレーキの音が無いとイヤとか、中には「音フェチ」な人まで居るので(笑)、イヤな人も居るかも知れないけど、私は静かなバイクが好きです。
乗り方がドタバタしてては意味が無いんやけどね(汗)。
さて、そんな素晴らしいVブレーキに満足、、、しないのが、人間の性(さが)です(笑)。
実は、まだ妥協してやり残していることがあるのです。
Vブレーキがその構造上、宿命的に抱えていること。
それは、「ブレーキシューが回転運動すること」です。
それによって発生する弊害を極力抑える位置にVブレーキを取り付けるため、前回のアダプターを作った訳です。
しかし、実は一つ重要な部分に目をつむっているのです。
現在市場にあるトライアルフレームは、左右のマグラ台座間の距離は100mmのものが殆どです。
私のアダプターは、「マグラ台座の4本のボルトの下側2本と、Vブレーキのピボットが同軸」というのがポイントだったので、V台座のピボット間距離も100mmになります。
この時のブレーキシューの軌道を真上から見るとこんな感じ。
そうです、ブレーキシューはリムに対して垂直に当たるべきなんですが、かなり強烈な弧を描いて当たっているんです。
ちょっとした物理の話になりますが、この状態ではかなりのパワーをロスしていることになります。
ざっくり計算して、だいたい30%くらいロスしています。
解決策は簡単です。下のようにすれば良い!
でも、普通のVブレーキアームを使ったら、リムが太いからアーチが外に広がり過ぎて使えないよね。。。
ということで、下図のようなブレーキアームをワンオフで作れば解決!!
・・・めでたし、めでたし。
とは行きません!!
はい、これ、ホイールが入りません。リム幅よりも、左右のブレーキアーチ間の隙間のほうが狭いのでホイールを付けられないし外せません(笑)。
毎回ホイールを着脱する度にブレーキと台座を外さないと駄目です。
さらに、こんなに軸間が狭いとブースターが付きません(タイヤ、いやそもそもリム幅すら通過できない)。
さらに、スポークも干渉するかも知れませんね。
しかし、ブレーキシューの軌道の上ではこれが理想的な状態です。
ブレーキ性能だけを考えるなら、これが本当の「理想のVブレーキ」です。
つまり、整備性を思いっきり犠牲にしてしまう覚悟があるなら価値はあるかも知れませんね。
力学的な効率が良いので、ブースターが付かない欠点も問題ないかも知れません。
ただ、V台座変換アダプター、Vブレーキアーチは共に完全なワンオフになりますので、コストも凄いことになります。
私はこの部分では妥協をして諦めたのです。しかし他に誰かチャレンジャーが居たら是非作ってみて下さい。
でも、諦め切れない私は別の方法で解決する道を取ることにしました。
勘のいい方はその方法を知っているはずです。
詳細はいずれ。
では。
2016-02-06 09:47
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